■著者/津雲むつみ

【彩りのころ】あらすじ

高校1年生の葵と宗次郎は幼馴染。そんな折、宗次郎の継母・百合の歳の離れた弟、
拓也が宗次郎一家に身を寄せることに。。
葵と宗次郎はお互いの気持ちが分かり、恋人同士になる。
柔道部マネージャーとして拓也を気使っていた葵だが、拓也に犯され妊娠してしまう。
親にも言えず葵は家出をする。そして葵を探す宗次郎、、、。

【彩りのころ】ネタバレ、感想

葵の人生を狂わせた出来事

明るくて優しくて可愛くて、少女漫画の典型的なヒロイン葵と、
ちょっと鈍感だけど元気で明るく男らしい宗次郎。
二人が恋人通しになるまでの、ほんわかした流れで始まるのだが、
ショッキングな出来事をきっかけに急転する。
この事件で葵の人生を大きく狂わせてしまう。

その出来事とは、宗次郎の継母・百合の歳の離れた弟、拓也が
葵を犯してしまう。
この拓也には出生の秘密があって、
そのせいで陰気な陰りをみせている。
性欲が抑えられず、というよりも、
自分と正反対の葵と宗次郎が眩しくて、
羨ましさと妬ましさ、そんな心の闇の衝動を抑えらず葵を傷つけてしまう。
やったことは決して許されることではないが、
それまでの境遇を思うとちょっと同情してしまう。

葵の決断

葵の部屋にあるベットのデカさと
お姫様みたいなネグリジェが今読んでも気になる。
裕福で両親に愛され、すくすく育ってきたんだろうな。
だから世間知らずのお嬢さんかと思いきや、割と芯が強い。
自分が妊娠してしまったことが分かって、葛藤し、
生むことを決意して家出をしてしまう。
お腹に宿った一つの命を消してしまうことにものすごく悩むわけだけど、
「家出して出産する」選択をするのがすごい。
だってまだ高校生だよ。それまで育ってきた環境も、
せっかく恋人になった幼馴染の宗次郎とも離れるなんて、
よっぽど強い意思と決心がつかなければ無理だよね、、。
苦労するの分かってて、一人で生きていく覚悟で家を飛び出すなんて、
すごいと思う。

家出先でも一人で仕事しながら生活していたけど、
心細かっただろうな。
宗次郎とも離れる決心して飛び出したけど、
心の底では迎えに来てほしかったんだと思う。

宗次郎の愛情と葛藤

葵が姿を消して、必死に探し回る宗次郎。
移動費を稼ぐためにバイトして、諦めずに各地を探し回る。

この時代のマンガに良く出てくるタイプなんだけど、
宗次郎、本当に真っ直ぐで男らしい。葵に対する思いが伝わる。

当時、どうかまた二人が結ばれますように、と願いながら読んでた。

この二人、まだ若いのにすごい試練を与えられて、
それでもお互いを思う気持ちに揺らぐことないから強いなあ。

結局また葵と再開できるんだけど、
(再開シーンが感動的!)
宗次郎の葛藤が始まる。
違う男の子を生もうとする葵を見て苦しむ。

様々な困難を乗り越えて二人は幸せになれるだろうか??

続きはぜひ読んでみてほしい!

まず津雲先生の絵のタッチが若い!
この時代の絵柄って感じがする。
だけど今読んでも十分面白い。
これが昭和51年に連載されたなんて、ちょっと驚き。
その頃の少女マンガとしては異色だったに違いない。
重いテーマなだけに、色々と考えさせられる。

心に残ったシーン

葵を見つけた宗次郎との再開シーン。
それまで苦労して探し回った宗次郎と、
一人苦しんでた葵との再開が本当に感動!

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